白駒池から歩ける、展望の岩峰「にゅう(ニュウ)」。中山とつなぐ周回は、苔の森を歩く「やさしいコース」と思われがちです。でも実際には、岩の多い難所がいくつもあります。


岩の道に慣れていない方は、そこで一気にペースが落ちます。どこが大変なのかを、僕が歩いたGPSの記録から地図にしました。あわせて、ガイドとしておすすめしたい歩き方を紹介します。
- 岩場の難所では、慣れていないと時間がかかります。
- 雨のあとは、白駒ニュウ分岐から白駒湿原の先までがぬかるみで歩きにくくなります。
- 日帰りなら、にゅうの往復がおすすめ。周回を歩くなら、黒百合ヒュッテに泊まる1泊2日に。
岩場の難所はここ。地図で見る、にゅう・中山の周回
白駒池から高見石・中山を通り、にゅうを回って白駒池へ戻る周回です。赤い線が、慣れていない方が苦戦しやすい岩場です。
歩いたルート岩場(①〜④)雨のあとにぬかるむ所
地図:国土地理院。線は実際に歩いたGPSの記録です。
地図の目安は約5時間。でも実際は…
(休憩込み)約8時間半
山に慣れていない方と一緒に、6人ほどで歩くと、このくらいかかります。森の中の道は、ほぼ目安どおりに歩けます。時間が延びるのは、岩場で一気にペースが落ちるからです。
コースの登り下り(赤い帯が岩場)
岩場(①〜④)雨のあとにぬかるむ所
慣れない方が苦戦する、岩場の難所
高見石小屋 → 登り切るまで
岩が重なった登りです。途中でひと休みが入ります。登り切ってしまえば、中山展望台までの稜線はそれほど大変ではありません。
中山の山頂の先
山頂を過ぎてすぐの、短い岩の下りです。距離は150mほどですが、ここで足が止まります。
にゅうの手前
ほぼ平らなのに、岩が続いて進みません。300mに20分以上。森の道の2倍以上の時間がかかりました。

にゅう → 白駒ニュウ分岐
にゅうから下る、岩の多い道です。下りでもペースは上がりません。
岩場では、一歩ずつ足の置き場所を選びます。ここで差が出るのは、体力よりも「岩に慣れているかどうか」です。

雨のあとは、ぬかるみに注意
白駒ニュウ分岐(標高2160m付近)から、白駒湿原(2131m付近)の北300mほどまでの森の道は、雨のあとはぬかるみがひどく、苦戦します。その先、白駒池のまわりは木道です。
ガイドのおすすめの歩き方
体力に不安がある方や、八ヶ岳がはじめての方には、この周回を日帰りで歩くことはおすすめしていません。
黒百合ヒュッテに泊まる1泊2日
向きは逆の時計回りにして、岩場を2日に分けます。
- 1日目白駒池 → にゅう → 中山峠 → 黒百合ヒュッテ(泊)
- 2日目天狗岳(往復)→ 中山 → 高見石小屋 → 白駒池
ガイド料 1泊2日 おひとり ¥35,000(2名以上で参加の場合。山小屋の宿泊費は別です)料金・ご参加の案内 ›
希望の日程で申し込む ›1日目2日目
- 岩場が1日2か所に。1日目は③④、2日目は①②です。
- 時間に追われない。下山の時刻を気にせず、一歩ずつ落ち着いて歩けます。
- 天狗岳にも登れる。八ヶ岳らしい岩の稜線まで往復できます。
- 最後にごほうび。高見石小屋の揚げパンでひと息ついて、白駒池へ。
山小屋:黒百合ヒュッテ(公式サイト)
もちろん、岩場に慣れている方には、日帰りの周回もご案内できます。
にゅうと天狗岳、ガイドと一緒に歩きませんか
ゆっくり歩くからこそ見えてくる、足元の苔や森の気配。北八ヶ岳を、ゆっくりのペースでご案内しています。岩場では足の置き場所をお伝えしながら、一歩ずつ一緒に歩きます。
「行ってみたいけれど、体力や岩場が心配」という方も、お気軽にご相談ください。


