「私でも登れる?」
八ヶ岳は、北から。
初心者におすすめのコース3選
「八ヶ岳って、岩場ばかりで難しそう」
よく聞く言葉です。確かにそういう場所もあります。赤岳・阿弥陀岳・権現岳・横岳のような険しい岩峰が連なる南八ヶ岳は、初心者にはおすすめしません。
でも、八ヶ岳は南北に長い山域です。北側の北八ヶ岳には、苔の森が広がるやさしい山があります。まずはこの森で、苔や木々、花や鳥のことを知りながら歩き、小さな岩場で足の置き方を練習する。そこから一段ずつ、八ヶ岳を歩く範囲を広げていくのがおすすめです。
森で覚えた植物や生きものの名前は、いつか南八ヶ岳の険しい道を登るときにも役に立ちます。息が上がる登りの途中で、ふと足元の花に気づける。それだけで、もうひと頑張りできるものです。
今回紹介する3つのコースは、どれも体力的にきつくない。ロープウェイやゴンドラを使えるコースもあります。それでも、山に来てよかったと思える景色と、森の静けさがちゃんとあります。
3つのコースを比べる
押すと、それぞれの説明に移ります。体力の数字は、1日の体力の目安です(🟢10未満・🟡10〜19)。所要時間は、ガイドと一緒に解説を聞きながらゆっくり歩く、集合から解散までの目安です。
いちばん楽に森を歩く1白駒池〜高見石北八ヶ岳体力 6🟢難易度 ★☆☆所要 約4時間30分
花と景色を楽しむ2入笠山八ヶ岳周辺(富士見町)体力 7🟢難易度 ★☆☆所要 約4時間30分
少し達成感を味わう3北横岳北八ヶ岳体力 7🟢難易度 ★☆☆所要 約4時間
ガイドツアーは、白駒池・北横岳が10月下旬まで、入笠山が11月中旬までです。
1いちばん楽に森を歩く|北八ヶ岳白駒池〜高見石
- 苔の森
- 湖
- 揚げパン

- 体力6🟢
- 難易度★☆☆
- 所要時間約4時間30分
標高約2,100mの白駒池の駐車場から歩き始めます。最初から苔の森の中です。
足元も、木の幹も、岩も、一面が緑に覆われています。この森を歩くとき、急ぐ必要はまったくありません。立ち止まって、地面にしゃがんで、小さな苔を見てみてください。よく見ると、どれも形が違う。苔だけで数十種類が暮らしています。
高見石に登ると、眼下に白駒池が広がります。展望台直下は岩を手足で登る箇所があるので、スニーカーより滑りにくい靴で来てください。登り切ったあとの景色と、小屋の揚げパンが待っています。
このコースは、体力的な負担が少なく、登山がはじめての方にもおすすめです。
💬 参加者の声コケの世界の広さ、楽しみ方を教わりゆっくり味わえたこと。一方で、あんなグラグラな岩登りをすることになるとは思わず命がけでついて行ったら、最高の景色に出会えたこと。
白駒池&高見石にご参加の方(2026年6月・アンケートより)
ガイドより高見石の岩の上へ登るのは、希望する方だけです。5分ほど岩登りをがんばれば、目の前に絶景が広がります。少しスリルがありますが、登った方はみんな笑顔になります。
2花と景色を楽しむ|八ヶ岳周辺(富士見町)入笠山
- ゴンドラ
- スズラン・クリンソウ
- 草原の稜線

- 体力7🟢
- 難易度★☆☆
- 所要時間約4時間30分
厳密には八ヶ岳の山域ではありませんが、車で1時間ほどの周辺エリアとして紹介します。
ゴンドラで標高1,780mまで上がれるのが最大の特徴です。体力的な負担を抑えながら、高山の空気の中を歩けます。
初夏はスズランとクリンソウが咲き乱れ、湿原一面が花になります。夏から秋にかけては草原の稜線歩きが気持ちいい。山頂からは八ヶ岳の山並みを外側から眺められます。普段歩いているエリアを、違う角度から見る感覚があります。
3少し達成感を味わう|北八ヶ岳北横岳
- ロープウェイ
- 標高2,480m
- 山頂の眺望

- 体力7🟢
- 難易度★☆☆
- 所要時間約4時間
北八ヶ岳ロープウェイで2,237mまで上がります。そこから1時間ほどで標高2,480mの山頂です。
歩き始めから針葉樹の森で、樹林帯の静けさの中をひたすら登ります。派手な景色はありません。でも山頂に出たときの開放感はあります。南アルプス、北アルプス、浅間山。晴れた日の眺望は本物です。
2,480mという標高は、初心者が自分の足で立てる場所としては、かなり高い部類に入ります。達成感を味わいたい方に向いています。
💬 参加者の声ちい類が水を含んで葉を開く瞬間は正にミラクルでした。澄み渡る空、見渡す山々全てくっきりの山肌まで見えていてそれに感動する自分以上にガイドさんが楽しんでくれていると感じました。山頂には県境はなくて、見渡す限りの山々の解説をしてくれて、覚えきれないけど全く飽きずに山の世界に引き込まれました。
北横岳にご参加の方(2026年9月・アンケートより)
体力に自信がない方へ
3つのコース、どれも「初心者でも歩ける」と書きましたが、それぞれ求められる体力は違います。ふだんほとんど歩かない方は、まず高見石から始めることをおすすめします。もっと簡単なコースからという方は、こちらの一覧ページを参考にしてください。
八ヶ岳コース一覧を見る ›冬の八ヶ岳も、はじめての方に
「冬山」と聞くと怖く感じるかもしれませんが、ここで歩くのは、本格的な雪山登山とはまったく違います。雪が岩を覆うので、夏よりも意外と歩きやすい道もあります。暖かい服装で来ていただければ、冬の装備は最小限で大丈夫です(スノーシューなどの道具はレンタル付き)。
はじめての方には、ロープウェイで上がる坪庭スノーシューや冬の北横岳がおすすめです(1〜3月上旬)。
次の山へ進みたい方へ
白駒池や北横岳から始めて、この先も歩いてみたい。少しずつ赤岳を目指してみたい。そんな方向けに、「八ヶ岳ステップアップ登山」の記事も書いています。
STEP 1 は、この記事で紹介した白駒池・高見石です。白駒池の森から赤岳まで、体力と岩場の2つの面から一段ずつ進む5つのステップを、地図と一緒に紹介しています。
八ヶ岳ステップアップ登山を見る ›「これなら歩けそう」と
思えたコースから。
服装や靴についても、事前にご相談いただけます。「何を持っていけばいい?」という質問、何度でも答えます。
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