庭でニワトリを飼う暮らし|卵・肥料・生ごみ処理まで。田舎暮らしだからこそできる最高の循環生活

朝、ニワトリは元気いっぱい。

前日に我が家で出た生ゴミと穀物系の餌を持って近づくと、一斉にこちらへ駆け寄ってきます。

そんな毎日が、我が家では当たり前の朝です。

「ニワトリを飼う」と聞くと、「鳴き声がうるさい」「臭いそう」「世話が大変」と思われるかもしれません。

しかし実際には、それ以上に暮らしを豊かにしてくれる存在です。

自然と共に暮らしたい方、自給自足に興味がある方、移住や田舎暮らしを考えている方には、ぜひ知っていただきたい生活です。

目次

コケコッコーと鳴くのはオスだけ

意外と知られていませんが、大きな声で「コケコッコー」と鳴くのはオスだけです。

卵を目的に飼うのであれば、メスだけで十分。

メスだけなら近所迷惑になるような鳴き声はほとんどありません。

住宅地では難しいかもしれませんが、庭が広い田舎だからこそ気軽に始められる楽しみです。

毎日、新鮮な卵が手に入る

ニワトリは健康であれば、1羽につき1日ほぼ1個の卵を産んでくれます。

我が家は5人家族なので、5羽を目安に飼っています。

スーパーでは手に入らない、とれたての卵。

朝産んだ卵をその日にいただくのは、とても贅沢なことです。

生ごみがほとんどゴミにならない

野菜くずや果物の皮など、多くの生ごみはニワトリたちのごちそうになります。

人が捨てるはずだったものが、卵へと姿を変えて返ってくる。

家庭から出るゴミも減り、「捨てる」という感覚が少しずつ薄れていきます。

臭わない秘訣は床づくり

「ニワトリ小屋は臭い」というイメージがありますが、管理次第でほとんど臭いません。

一番大切なのは、床にしっかり空気を含ませ、乾燥気味の状態を保つことです。

我が家では大量の籾殻を床いっぱいに敷いています。

ニワトリたちは毎日足で掻き回すため、フンや生ごみも自然に混ざり、ゆっくりですが、発酵が進みます。

夏には刈った雑草をそのまま入れたり、木屑等も活用しています。

こうして半年ほど寝かせると、畑で使える最高の堆肥になります。

卵を産み、ゴミを減らし、最後には畑を豊かにしてくれる。

まさに循環する暮らしです。

雑草取りまで手伝ってくれる

庭へ放してあげると、一日中夢中になって草や虫を探しています。

雑草を食べ、虫も食べ、土を掘り返してくれます。

完全な草刈りにはなりませんが、人の手間を減らしてくれる頼もしい存在です。

最後は「命をいただく」

我が家では約2年ごとに新しいひよこを迎えます。

ひよこたちが卵を産み始めた頃、それまで頑張ってくれた親鶏は、自分たちの手でしめていただきます。

簡単なことではありません。

だからこそ、毎日の卵も、お肉も、命をいただいていることを家族みんなが自然と理解できます。

スーパーではなかなか感じることのできない、大切な学びがあります。

子どもたちにも大人気

我が家には農村体験で小中学生が訪れます。

夏は炎天下で畑作業ばかりするよりも、ニワトリと触れ合う時間を多く取っています。

抱っこしたり、餌をあげたり、卵を集めたり。

最初は怖がっていた子どもも、帰る頃には名前を呼びながら話しかけています。

命の温かさを感じる体験は、大人になってもきっと忘れないと思います。

真冬も意外と元気

八ヶ岳の冬はマイナス10℃になることもあります。

それでも我が家のニワトリ小屋は、金網で囲った風通しの良い造りです。

古民家を解体したときに出た廃材を使い、畳3枚ほどの大きさで手作りしました。

寒さよりも、蒸れや湿気の方がニワトリにとっては大敵です。

乾いた環境を保つことで、冬も元気に過ごしています。

庭がある田舎だからできる暮らし

都会では難しくても、田舎では広い庭を持つことがそれほど特別ではありません。

土地も比較的安く、小さな鶏小屋を作るスペースも確保しやすい。

だからこそ、卵をいただき、生ごみを減らし、堆肥を作り、畑を育てる。

そんな循環する暮らしを実現できます。

私は山を案内する仕事をしていますが、山の魅力も、田舎暮らしの魅力も共通しています。

自然は「見るもの」ではなく、「一緒に暮らすもの」。

ニワトリがいる毎日は、そのことを改めて教えてくれます。

移住や田舎暮らしに興味がある方は、ぜひ一度、庭でニワトリを飼う生活を想像してみてください。

思っている以上に、田舎暮らしは豊かで楽しいものになります。

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