ヒヨコ、また飼い始めました。
2024年4月に迎えた先輩鶏たちは、今も八ヶ岳の麓で元気に卵を産んでくれています。そんな中、3月20日、我が家に新しく6羽のヒヨコがやってきました。
種類は「岡崎おうはん」と「あずさ」を3羽ずつ。
家の中に「ピヨピヨ」という高い声が響くと、あぁ、また新しいサイクルが始まったなと背筋が伸びる思いです。
前回の反省を活かした「静かな夜」
実は2年前、初めて育雛をした時は、夜通しヒヨコたちが「ピーピー!」と鳴き続けてしまい、かなり苦労した記憶があります。あれは彼らなりの「寒いよ!」というSOSだったのでしょう。
信州の古い我が家、この時期の夜の冷え込みをナメてはいけません。今回は万全を期しました。
• 足元: ホットカーペット(床からの冷気を遮断)
• 頭上: 60Wの保温ライト
• 床面: 清潔を保ち、熱を通すペットシーツ
その甲斐あって、今回は夜になると驚くほど静かです。安心しきって熟睡している姿を見るたびに、まずは合格点かなとホッとしています。
小2の息子と「1ミリの砂粒」の授業
小2の息子と年中の娘は、もうヒヨコに夢中。特に息子は、溢れんばかりの愛情で「これでもか!」とエサをあげようとします。
「そんなに一度に食べられないよ」
とたしなめるのも、この時期ならではの我が家の光景になりました。
エサは、インコ用の1ミリほどの粒エサに、少量の砂を混ぜています。
息子に「なんで砂を入れるの?」と聞かれたので、少しだけガイドらしい話を。
「鳥には『砂肝』っていう場所があってね、そこで石を使ってエサをすり潰して消化するんだよ」
自分の体とは違う命の仕組みを、息子なりに真剣な表情で受け止めていたのが印象的でした。
ガイドの眼:突き合いという「本能」と向き合う
順調な滑り出しですが、自然と向き合う仕事をしていると、綺麗事だけではいかない厳しさも頭をよぎります。
前回はヒヨコ同士の激しい「突き合い」で、目を突かれて失明しかけた個体がいました。生き物の本能ゆえ、こればかりはどうしようもない部分もあります。今回は少しでもそのリスクを減らす工夫をしています。
• 餌箱だけでなく、床にもバラバラとエサを撒いて「突く」本能を満たしてあげる。
• 水やり器を新調し、常に快適な環境を作る。
それでもいじめられてしまう小さな子が出れば、その時は隔離して様子を見るしかありません。
1ヶ月後、八ヶ岳の空の下へ
生後3日目。今はまだ、35度の温かな箱の中が彼らの世界のすべてです。
10日ほどしたら信州の柔らかな光の下で日光浴をさせ、1ヶ月後には外の先輩たちとの合流を目指します。
「可愛い」だけではない、命を繋ぐ緊張感。
三兄弟と一緒に、この小さな「ピヨピヨ」が逞しい「コッコ」に変わるまで、じっくり見守っていこうと思います。

